高専から大学への編入 動機と志望校の選定方法

挨拶

こんにちは.R3-GZです.今回は私の大学編入の動機と志望校の選定方法を紹介します.

 

流れ編!

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反省編!

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目次

1.編入しようと思った動機

 私は趣味の釣りが好きすぎて,中学生の時に釣具メーカーに就職して設計に携わりたいと思い,採用実績がある高専に入学しました.しかし,高専卒では以下のような問題が考えられました.

  • 現在のカリキュラムでは金属材料の勉強が主で,最近の釣具や車などに多用されている樹脂や炭素繊維についての勉強がほとんどできない
  • 先輩の話や企業の採用ページを見る限り,高専卒では設計・開発業務に行ける人は少なく,生産管理などの仕事が多そうである
  • 給料が上がりにくいという話を聞くことがある
  • 高専の卒研では満足できなかった

そこで,かなり早い段階から編入を意識していました.

 

2.大学の選定方法

 以下のようなことを考慮して志望校を考えました.

  • 興味のある研究をやっている研究室がある
  • 興味のある授業をやっている
  • 入試難易度
  • なるべく偏差値が高く,企業からの評価が高い
  • 高専からの編入が多い

 最も重要視したのは,興味のある研究や授業をやっているかです.せっかく進学するのに,興味がなければただ学位を取りにいくだけになってしまいます.それなら高専卒でいい会社に推薦で就職する方が良いと思い,学位というより自分のしたい勉強ができるかを重視しました.また,高専時代は部活を頑張っていたので,部活を続けながら入試を受けられるような入試難易度になるようにもしました.他には就職時の学歴フィルターなどの話も聞くので,周りからの評価もある程度気にしました.地味ではありますが,高専からの編入者が多いことも重要だと思います.慣れない大学生活で友達が少ない状態では,履修する授業,先生のテストの癖など先輩からの情報が非常に重要になります.

 

これらを考慮して

  1. 豊田工業大学 先端工学基礎学科 機械システム分野(推薦)
  2. 豊橋技術科学大学 機械工学課程(学力)

の二つを受験することにしました.

 豊田工業大学は興味のあった設計支援やシミュレーション分野の研究室があること,他分野の学生と一緒にものを開発する授業があることから興味を持ちました.就職率や就職先も良く,高専からの編入が多いことも決め手でした.

 豊橋技術科学大学高専生の編入の滑り止めとして一般的で情報が仕入れやすいこと,THE 世界大学ランキングなどの評価が高くて良い学習ができそうなことから選びました.

 

3.友達の大学の選定方法

 友達が大学の選定で気にしていたことも記しておきます.

  • 高専で選んだ分野が合わなかったため,今の分野以外の分野を受験できる
  • 就職が失敗したので入れるところ

 高専は入学時から分野が分かれていたりするので,入学してから分野が自分に合っていないと感じる人もいるようです.高専入学後に自分の興味のある分野に気付き,その分野の大学に進学する人もいます.注意としては,元々高専で学んでいた分野と全く違う分野の編入を受け入れている大学は少ないです.また,編入の受け入れがあったとしても単位の関係から,学年が落ちたり,入学した瞬間に留年が確定することもあるようです.

 希望していた会社から内定が出なかったため,もう一度チャレンジするために進学するという人もいました.

 

4.まとめ

 高専で満足できなかった人には編入はお勧めです.自分の思い描く将来のために,行く理由もしっかり考えて,有意義な大学編入ができるといいと思います.

高専から大学への編入 反省と注意点

挨拶

こんにちは.R3-GZと申します.

今回は編入の反省をしていきます.受験編はこちら.

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目次

1.よかったことと反省

よかったこととしては,大好きな部活を続けながら個人的には最小の努力で最大のリターンを得ることができたことです.本気で勉強したのは4ヶ月ほどだけでしたが,自分の行きたいと思った大学に合格することができました.高専時代にしかできないこともやりながら,その次への準備もしっかりできたので満足です.個人的には今やりたいことをやることも大切だと思います.

やればよかったこととしては,もっとTOEICの勉強をしておけばよかったかなという気もします.レベルの高い大学の編入ではTOEICの提出が求められることが多くなっています.私の志望校を見ればわかりますが,TOEICの提出が無く,比較的英語が苦手でも受かりやすい試験内容です.研究内容や教育環境,授業内容から志望校を決めたので後悔はありませんが,選択肢をより広く持つことはできたかなと思います.結局大学でも,TOEICの点数がいい方が有利だったりもします.

 

2.入学してから思った高専から編入する場合の注意点

晴れて大学に編入することができました.そこで感じた注意点について書いておきます.

  • 就活は高専より大変
  • 授業も大変
  • 友達はできない
  • 高専でも勉強をしっかりしておくべき

まず,就活は高専よりはるかに大変みたいです.一緒に編入した友達が学部卒で就職するために就活をしていましたが,大変そうでした.高専のような推薦でぬるっと就職ができる感じでは無く,自分でインターンに行ったりとちゃんと就活しなければなりません.また,推薦がもらえても高専ほど強力ではなく,全然落ちるようです.また,入ったばかりの3年の夏にはインターンが動き出します.3年生の成績は,研究室選びや就職の推薦,大学院の推薦に必要になってきますので,学業をおろそかにすることも出来ません.

授業は高専よりレベルが遥かに上がりました.内容も全然被っていなかったので編入生が有利ということはなかったです.また,編入生の方が持っている単位数が少ないので授業もたくさん取る必要があります.実験のレポートや就活も被ってくると大変です.3年生の成績が就活や大学院入試に関わってくるので,良い成績を取ることも重要です.

編入生は友達ができません.というより,大学は人によって取る授業が違うので仲良くなりにくいです.実験の班の人などから強引に過去問や課題を見してもらうスキルが必要なようです.僕は一緒に編入した友達が仕入れた過去問を見してもらい,僕が勉強を教えることでチャラにしていました.サークルなどで人との関わりを持つと良いかもしれないです.

高専だけの強みを感じることも多々あります.特に感じるのは実習の経験値です.私の同級生たちはコロナの影響もあり,実習が満足にできなかったそうです.実習が復活するとわかりませんが,実習をたくさん経験していることは高専生の強みだと思います.また,早くから専門科目を勉強していて,知識が身に染み込んでいることも強みです.ですので,5年生の授業もなるべく取ることをお勧めします.暇ですしね.ドイツ語とかの言語系は1度勉強しておくと,大学で単位がとりやすくて便利です.

 

3.最後に

まとめておきます.

  1. 高専でやりたいこともやる
  2. TOEICをやっておくべき
  3. 大学の就活は大変
  4. 授業も大変
  5. 普通に過ごしていても友達はできないので,交流を持つべき
  6. 高専での勉強もやる

今やりたいことも次の準備もやっていきましょう.

 

動機編はこちらから!

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高専から大学への編入 受験までの流れ

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挨拶

こんにちは.R3-GZと申します.

大学に編入してしばらく経ったので,役に立つはわかりませんがいろいろ書いてみようと思います.

目次

 

1.自己紹介

高専の機械科を卒業しています.

成績はクラス40人ぐらいの中で

1年 2か3位

2年 1位

3年 1位

4年 1位

でした.勉強は頑張っていました.

TOEICは人に言えないくらいには低いです.他の資格は,数検2級,普通自動車運転免許,小型船舶免許2級です.船舶免許は趣味の釣りのためで,面接で話を広げるのに役立ちました.

資格の他には部活を頑張っていて,部長をしていました.

 

 

2.志望校

以下の大学を志望し,受験しました.

  1. 豊田工業大学 先端工学基礎学科 機械システム分野(推薦)
  2. 豊橋技術科学大学 機械工学課程(学力)

 

3.入試の内容

豊田工業大学(推薦)

・面接

・面接内での英語と専門科目の問題

私が受けた時は推薦入試しか存在していませんでした.その代わり,入試を受けるには上位何%以上という条件がありました.

面接での設問は,英語の文章の内容に答えたり,専門科目の問題をホワイトボードを使って解くという内容でした.正直,英語は全然わかりませんでした.

面接内容は一般的なものでしたが,特に高専での卒研の内容について詳しく聞かれました.先輩たちからその話は聞いていたので,卒研については研究室の先生に協力していただきながら,よく理解するようにしました.内容や先行研究について,小学生でも内容がわかるような言葉で説明できると良いと思います.

ちなみに豊田工業大学の推薦は併願OKでした.受けれる人は,よりレベルの高い大学を受ける際の滑り止めとして最適になると思います.もちろん本命としても良い学校です.

 

豊橋技術科学大学(学力)

・英語

・国語

応用数学

・専門科目

過去問を見る限り,英語(難しい),国語(謎),応用数学(簡単),専門科目(毎年同じような問題が出る)と思って勉強して行きましたが,実際は英語(簡単),国語(謎),応用数学(難しい),専門科目(毎年同じような問題が出る)という感じでした.応用数学が例年よりかなり難しく,高専の授業では習っていない範囲も出ました.他の科目は対策が当たりました.機械工学課程の専門科目はかなり金属材料の問題がおいしいので重要視しました.国語は何もしていません.周りで対策している人はいませんでした.ガチャです.

私が受ける前の年ぐらいから,入試問題が難しくなっているという話が聞こえ始めていました.ウワサでは留年者が多数出たからとか?私の受けた年は数学が例年より異常に難しくなったおり,滑り止めで技科大を受けた人しか解けていない感じでした.過去には簡単に合格するという噂がありましたが,現在は難易度がかなり上昇していると思います.しっかり勉強して受験してください.

 

4.試験までの動き

4年3月

コロナに振り回された部活にひと段落つき,忙しい4年生の授業や課題をこなして定期試験が終わると春休みになっていました.部活の夏の大会が期末テストとかぶるため出れないという話になったためやる気がなくなり,春休みは部活をちょくちょく休みながら,みんながしていたTOEICの勉強をしてみました.点数は上がりましたが,雑魚でした.

5年4月

ぼんやりと考えていた志望校を固め,試験勉強を始めました.先に書いたように,志望校は豊田工業大学豊橋技術科学大学で,勉強するべき科目は英語,数学,専門科目(国語は知らない)に絞られました.まずは,豊橋技術科学大学の過去問の傾向から優しめの数学を勉強しました.編入数学徹底研究のa,b問題をやっていた気がします.

ちなみに春休みが終わってからは普通に部活に復帰し,週5,6日部活をしていました.

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5年5月

二つの大学の出願がこのあたりだったと思います.願書の添削を研究室の先生にお願いして,仕上げました.

勉強は数学がほぼ終わったので,専門科目の勉強を始めました.金属材料は読めば覚えられるので電車の中で勉強し,熱力学,流体力学,材料力学などを各1週間ずつで仕上げました.使用した教材は授業で使ったものです.

5年6月

英語の勉強に再び熱を入れました.ポレポレを使って英文読解を特に練習しました.部活をちょくちょく休みながら,勉強の仕上げに取り掛かりました.

また,研究室の先生などに面接の練習をお願いして対策をしました.

そして,受験本番を迎えました.

 

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5.結果

結果はどちらも合格でした.

本命の豊田工業大学が受かったのはもちろん嬉しかったですが,多くの高専生が受ける豊橋技術科学大学の学力入試を実力で合格できたのもかなり嬉しかったです.高専はどうしても校内での順位しか自分の学力を測る物差しがないので,この経験は自信になっています.

 

6.最後に

最後まで読んでいただいた方はありがとうございました.大切だと思うことをまとめておきます.

  1. 高専の成績はそこそこ重要なので,しっかり勉強する
  2. 過去問から対策を取る
  3. 過去の傾向を信じすぎない
  4. 願書や面接は先生を頼る

これから高専から大学に編入する人は頑張ってください!

 

反省編!

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動機編!

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